playground kyoto烏丸御池店は100年余りの歴史を持つ町屋をリノベーションしてつくられました。「トレーニングジムでありながら何故、町屋なのか。」お客様にも良く質問されます。私は二つ目のスタジオは、町屋で出店したいという明確な意図がありました。今回は町屋をジムに改装した理由やその想いについてのコラムになります。

京都市営地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩三分、姉小路高倉に佇むこの町屋は、京都らしい伝統的な景観が色濃く残る一角にあります。周囲には歴史的建造物や趣ある京町屋が並び、歩くだけで京都の時間の流れを感じられる場所です。

地に足をつけて生きる
—— 四季折々の自然の中で
そんな町屋でジムを開こうと思った理由は、四季の自然と共に生きる感覚を大切にしたかったからです。町屋は暑さや寒さをそのまま受け止める建物で、季節の移ろいを身体で感じることができます。また、地域に根付く祭りや人とのつながりが息づく空間でもあり、そこで過ごす時間は「地に足をつけて生きる」という感覚を呼び覚ましてくれます。
人の身体もまた、365日同じではありません。気温や天候に影響を受け、自然と共に変化し続けています。しかし都会のマンションやビルで生活していると、そうした自然のリズムを感じる機会は少なくなりがちです。だからこそ、町屋という環境で身体と向き合うことに意味があると考えました。

—— 使い古された歴史を感じて
町屋は手のかかる建物です。壁を何度も塗り直し、雨漏りを直し、壊れたら新しい部品に替えるのではなく、今あるものを大切にしながら修繕していきます。御池店はオープンしてから5年余りですが、何度も業者さんに来て頂き修繕してきました。その過程には時間も労力もかかりますが、その分だけ建物への愛着が深まっていきます。
—— 身体と向き合い、無理をせずに、大切に
これは人の身体も同じです。身体は替えがきかない。だからこそ丁寧に使い、無理をせず、壊れそうな時にはその声に耳を澄ませる必要があります。きちんと身体と向き合い、手をかけメンテナンスをすることで、健康的で豊かな生活が長く続いていくのです。
町屋でジムを営むという選択は、自然と共に生きる感覚を取り戻し、身体を大切に扱うという本質に立ち返るための場をつくりたいという想いから生まれました。




